状況がよくわかる記事の抜粋です。
冷静に読んでおきましょう

ベトナムに日本の個人マネーが流入、個別株の直接取引も
[東京 20日 ロイター]
時価総額約2.5兆円の社会主義国ベトナムの市場に、約1500兆円
の個人金融資産を抱える日本から熱い視線が注がれている。
昨年秋頃からBRICsに次ぐ投資先として証券会社や運用会社が注目。
ファンドが次々と立ち上がっているほか、個人投資家が現地に口座を
開設して直接株式を買うナマ株投資も膨らんでいる。
<BRICsの次はVISTA>
投資先として頻繁に目にするのがASEAN加盟国であり、ポスト
BRICsといわれるVISTA、中でも特出してるのがベトナムだ。
<ベトナム株ファンドの現状>
すでにベトナムに投資するファンドは立ち上がっており、外国籍や国内籍
ファンド、商法上の匿名組合など様々な商品がある。
ファンド残高を合算しただけでも、ファンドを通じた国内投資家の
ベトナム株投資残高は、設定予定のファンドの募集額をあわせると
800億円近く、ブラジル・ラテンアメリカ地域に投資するファンドの
3月末残高約570億円を上回る規模だ。
<ナマ株投資も盛ん、現地口座開設ツアーも催行>
日本人が現地を訪れ、証券会社や銀行に口座を開設、個別株式の
直接取引が膨らんできている。
日本国内にいながらベトナムの証券会社や銀行への口座開設を
サポートするサービスを営む会社も複数出ている。
ベトナム株口座開設ツアーを募集する旅行会社も出てきた。
様々な制約があるにもかかわらず、個人がベトナムにはまっている。
<ベトナム証券市場の現状>
7歳未満のひよっこだ。
ベトナム株の場合、国有企業の株式会社化(=店頭株を競売)が
店頭公開を意味し、日本における上場のイメージに近い。
これまでの上場銘柄は、この店頭公開時と、複数回に及ぶ公募売り出しを
実施し、その都度価格が2倍、3倍、5割上昇といった具合に価格が上昇、
上場時にも再び株価も上昇し、取引開始後に再び何倍というような値を
付けてきた。
ベトナム市場は、「国有企業が徐々に株式会社化され民営化されていく
課程に究極のキャピタリズムがある。今後3─5年はかなり高い成長率が
見込める」(岡三証券)。
ベトナムの外国人投資家に対する規制では保有比率の問題が大きい。
ベトナムの証券会社BSC証券によると、ホーチミン支店の口座数は
3月末時点で1万2865口座。
うち618口座(全体の約5%)が外国人で、このうち590口座が
日本人だという。
<リスクの覚悟も必要>
しかしながら、証券市場自体が未成熟で、発展途上の市場に投資する以上、
リターンは高くてもかなりなリスクも覚悟しなくてはならない。
野村総合研究所は「今後は取引銘柄が増えていくことで、流動性も
増してくる。上場銘柄が増えれば情報開示や規制も整ってくる」
との見通しだが、池の中の鯨になってしまう可能性も指摘している。
詳しくは、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070420-00000443-reu-bus_all