ベトナムファンド(ベトナム投資信託)ではなく、ベトナム株を直接売買できるVDSC証券で口座開設された『1万人の投資業』さんの体験談を抜粋してご紹介しますね。参考になるはず
面白いのが、わざわざ証券口座開設のためにベトナムに行かれたのではなく、せっかく訪越したのから口座開設されたんだそうです。

現地で情報を集めた結果、維持コストが安そうってことでVDSC証券になったそうです。
アポなしで14:30に会社を訪問、説明を受け手続きをして、日本領事館訪問で、2時間程度くらいかかったそうです。
費用としては、口座開設時は日本領事館の承認コストなどだけで、69万ドン(約50$)、最低維持金額なし、口座開設および維持コストなしとで、日本人の口座開設者はまだ70人くらいで、ベトナム人は1,000人くらいとのこと。
日本語がわかるスタッフがいて、なんとか口座開設できたそうですが、アポなしでもできるんだ〜!
って、当たり前か

でも、残念だと思われたことが2点あるそうです。
1.銀行口座が開設できないこと
(外国人は投資専用口のみ開設可能で、定期預金や普通預金は不可とのこと。)
でも、居住者になればできるのかも。。。
ちなみに、ドンの定期金利は1ヶ月もので9%台。(お〜

)
2.投資資金の移動は全て日本から送金しないといけないこと。
かなり送金コストかかるだろうなぁ。現地でのキャッシュ入金もキャッシュ引き出しもできないということ。
でも、IPO銘柄も取り扱ってるし、投資情報は毎日メールをくれるそうです。
取引指示は、一日前にメールで出すんですって。
早く、ザラ場でしかもオンライン取引できるようになったらいいのになぁ

さらに、この方精力的に日本人を中心に幾つか情報収集を行われたそうです。
その中で、ベトナム証券投資への辛口コメント

があったのを教えて下さってます。
日本では、行け行けどんどんって感じだから、ちょっと冷静になるためにそのまま読んでいただきましょう

(ここから)
1.私有財産没収リスク
・・・ ベトナム戦争当時の悪夢から南では国内銀行への預金を完全には信用していないとのこと。現金保有率の高さも少しうなずける。
ただし、これはベトナムだけに限ったことではないだろう。どこでも通貨危機など大きなショックに襲われれば、そのリスクは潜在的にあると考えるべきかもしれない。
ちなみに、富裕層(含む華僑)は、そのことを良く知っているので、香港とか
海外に資金を逃避しているのではないかとのこと。
2.インフレ
・・・直近は6〜7%だろうとのことだが。政府がかなり必死にインフレを抑えている様子で、油断すると、二桁もありえるのではないかとのこと。
3.税制変更
現在はキャピタルゲイン・インカムゲインは非課税のようだが、
個人の所得税は高率であり、滞在日数などで課税強化も見られる。
いつベトナムでの税制が強化されるか分らない。
(でも貴重な外貨獲得にネガティブな政策を取るかは微妙だが)
4.情報
社会主義であり、政治は安定しているようだ。
しかし情報発信は厳しく検閲・制限されているようだ。
公正な報道がされているかは微妙だろう。
5.インサイダー
現地ではインサイダーがまかり通っているとのこと。
そのような情報がない中で、バーチャルな投資しかできないのでは、とのこと。
6.会計情報
これもまだリスクあると考えた方が無難か。
いろいろ考えていくと、親方ベトナムの国営企業が安心なのかもしれない。。。
BtoCマーケットは確実に大きくなっていると感じたが、
「サービス業の発展はまだこれから」とのコメントでもあった。
(ここまで)
だからこそ、大化けするかも知れないんだけど・・・
どんな投資にもいえるのですが、リスクとリターン天秤にかけて投資しましょうね