6月1日17時13分配信 YONHAP NEWS
【ハノイ1日聯合】韓国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の自由貿易協定(FTA)が1日に発効されたことを受け、韓国の対ベトナム投資がより活発になるものと期待される。大韓貿易投資振興公社(KOTRA)ハノイ貿易館が報告書を通じこうした見方を示した。韓国の対ベトナム投資は昨年から、年間ベースの各国投資順位1位となっている。
KOTRAは、FTA発効初年度となる今年の投資額は15億ドル水準と見通している。鉄鋼や住宅など大型投資が多かった昨年の26.8億ドルには及ばないものの、今後FTAにより毎年10%以上の投資上昇率を記録するものと分析した。FTA発効により、ベトナムに進出した韓国企業による韓国への輸出や、韓国からの原材料・機械類輸入の際の関税が大幅に減少するため。ベトナムで活動する韓国企業の中核をなす繊維・縫製業者やコンピューター部品業者は、韓国内で使用していた機械類や原材料を従来より安価でベトナムに持ち込むことが可能になり、コストの節減につながる。韓国へ製品を輸出する際は、8〜13%だった輸出関税が引き下げられたり免除され、二重の恩恵を受けることになる。
ベトナムとのFTAでは、対ベトナム輸出の場合、520の繊維・縫製業がセンシティブまたは超センシティブ製品に分類されている。2018年に完全開放されるため、直ちに効果を上げるのは難しい。しかし、主要品目のうち、機械類や石油化学製品などはすでにFTAの適用を受けており、輸出を大きく後押ししている。KOTRAは今回のFTAによる効果で、韓国の対ベトナム輸出が平均10%増加するものと見通している。